長尾織布

阿波に生まれ、
   「藍」と「しじら織」一筋45年。

明治10年創業以来、現社長「長尾藤太郎」で4代目。昭和7年生まれ、大学卒業後すぐ家業を継ぎ、藍染としじら織一筋45年。「やはり昔からの伝統を守り、次代に伝えることには生きがいも責任も感じます。」と5代目や産地の将来を見つめ、布石を打ってきました。より多くの方に「しじら織の清涼感を!!」の思いで、広幅布地「ニューしじら」を開発し、甚平、作務衣、シャツ、民芸品需要に対応し、順調な発展を遂げています。

長尾織布展示館

◇阿波しじら織

「蒸し暑い日本の夏」、
     肌にやさしくべとつかない。

扇風機やクーラーの無い江戸末期から明治初期にかけ工夫、改良が重ねられ、原型を成したしじら織は、偶然にも夏の衣服の主役である「一般的ゆかた地」と同じ糸使いでした。経糸、緯糸共に30番単糸で、先人たちが日常生活の中で夏素材の優れものとして皮膚感覚で選びぬかれたものと思われます。

肌にやさしい選び抜かれた糸素材に、しじら織独特の織からくりが施され、表面変化の凹凸「しぼ」立ちが現われます。これで発汗時、肌に吸着するのを抑え、べとつかない爽快感を味わう事ができます。

◇しじら織の製造工程(1日で全工程を画像にするのは不可能でした。)

1 紡績糸を綛(かせ)枠に巻く。少ない量の染に適している。

2 綛染専用釜にて80度の温度で糸染。
3 糸の毛羽立ちをおさえる為、布海苔をつけ、天日で乾かす。
4 経糸を準備するために、経糸本数、幅、長さ、色糸の配列などを整え、整糸機に巻き取る
5 綜絖(そうこう)

経糸を上げ下げする為、穴のあいた針金の穴に経糸を、平織部は一本通しを6本、引揃部は三本通しを2本、このセットを繰り返す。

6 筬通し

緯糸が上下する経糸のあいだを通過したのち、緯糸を打ち込む為の装置に、経糸を通す作業。

7 製織
8 糊抜き乾燥
60度の温水にゆっくり浸し糊抜きと収縮を同時に行うと、独特の凹凸「しぼ」が現われる。