着付けと帯結び お手入れ方法 衿の乱れを防ぐ 出前採寸 季節別きものスタイル


きもの寸法判断の目安
◆あめんぼう流のサイズ判断をお知らせ致します。
快適なきもの寸法を見つける。
  • 初めて手に入れた着物が自分の体格に合っているかどうかを判断するのはとても難しい事と思われます。
    HP開設以来多くのご注文を頂戴致しましたが、身丈、裄、身幅、衿下寸法などどの様な状態が最適なのか?と、ご質問を数多くお受けいたしました。
    そこで、今回、弊社の判断基準を写真を使って分かりやすくご説明させていただきます。

    但し、寸法を割り出す基準や方法は個々のお店で様々な考え方が有ると思われますので、あくまで、その中の一つと受けとめて頂ければ有り難いと思っております。

    何より一番大事なのは、何度も袖を通しご自分の着用体感から最適な寸法を見つけ出していただく事だと思っております。
身丈
  • 女性の着物には着丈調節機能(おはしょり)が有りますが、男性の着物にはそれが有りません(対丈:ついたけ)ので、自分にとって丁度良い長さを正確に把握する必要があります。それでは、丁度良い長さとはどの様な状態なのでしょうか?
    私のきもの(白きらら)で長さの判断基準をお知らせ致します。

    体格データ(身長:161cm、体重:66kg、ヒップ:100cm、
    ウエスト:86cm 胴長、短足、固太り)

    身丈141cm

    帯を締める前の状態で裾が床に触れるか触れないかの長さです。
    帯を締めて下前の衿先や前身ごろの布を少し持ち上げます。 同じように後や脇の布にもゆとりを持たせるように持ち上げます。
    両手を水平に上げても帯から下に影響が及びません。上半身にゆとり(遊び)が有るからです。
    床まで有った裾が足の甲に触れる位に上昇します。
  • 夏のきもの身丈

    春、秋の身丈より1〜2cm短くします。
    裾が足のくるぶしの頂点になるくらいの長さです。

  • 冬(袷)のきものの身丈

    春、秋の身丈より1〜2cm長くします。

    ひと昔前までの身丈は比較的短めにしていた印象が残っています。
    お正月の初詣に着物で出かけることが一つの流行だった頃は、足袋の上から肌がのぞいていたり、下着が出ていても余り気にもかけていなかった様ですが、現在は比較的長めの丈が好まれる傾向に有ります。(きもの「和服」の醸し出すゆったりした寛ぎ感を求められていらっしゃるからなのでしょうか?)
    しかし、部屋着や散歩着としてのご利用の場合、裾捌き(動き易く)を良くする為、短めの寸法をご入力頂いたお客様もいらっしゃいます。
    また、浅草などの下町の旦那衆は長い身丈は好まず、足捌きの良い短目を小粋に着こなしていらっしゃるようです。

    用途やお好みでご判断頂ければ幸いでございます。
  • 長すぎる裄は袖(袂)の捌きが悪く、逆に、短くて腕がにょっきり出ているのは貧相に写りみっともないものでございます。

    春と秋の裄:68cm

    腕を45度に傾けて手首のグリグリの頂点くらいを目安にしています。
  • 夏のきものの裄

    春秋の裄より1〜2cm短くします。

  • 冬のきものの裄

    春秋の裄より1〜2cm長くします。

    ワイシャツやセーターなど洋服の袖に慣れて育った現代のお客様は長めの裄を好まれる傾向に有ります。しかし、稀に仕事着としての用途で短めにご注文をいただくお客様もいらっしゃいます。正解の長さは有りませんので最終的にはご自分でご判断頂ければ幸いでございます。
身幅
  • 広すぎる場合は裾捌きが悪くなりますし、狭すぎる場合は前が肌蹴てしまいます。一応の目安をお知らせ致します。

    ヒップ:100cm、ウエスト:86cm

    後幅:32cm前幅:26cm衽幅:15cm

    脇縫いの縫い目に褄(衽の端)が沿う状態にしています。

    参考まで弊社の体格データから割り出す方法をお知らせ致します。
    一般的にウエストよりヒップが大きい数値になりますので、ヒップの数値より後幅×2+前幅+衽幅の合計が5cm大きくなるように割り出しています。

    例えば私の場合ヒップ100cmに対し、後幅32×2=64+前幅26+衽幅15cm=105cmで、ヒップに対し円周で5cm(下着や襦袢の厚み)の余裕を持たせた計算になります。
    但し、生地幅、裄、肩幅などの関係で前後する場合が有りますので、予めご了承願います。



    ウエスト、ヒップが110cmを超える様な体型の方は少し浅くしないと、前身ごろが回り込み裾捌きが悪くなります。また、仁侠映画の高倉健、池部良の歩く姿(裾がひるがえる)に憧れて多少狭くされる方もいらっしゃいます。逆に、茶道を嗜む方は前が肌蹴ないように、前幅と衽幅を広くなさる方もいらっしゃいます。

    それから、身丈や裄と同じように季節によって、夏は狭く冬は広く微調整した方がよろしいかと存じます。
衿下(褄下)=衿の長さを決める。
  • この寸法を割り出す目的は、帯の下から出る衿先の長さを調節する事にあります。羽織や袖なし羽織を羽織ってしまうと見えなくなりますが、着流しの時は、露出しますので見栄え的にも注意が必要になります。また、着崩れた際に、それを直す場合に大変重要な役割にもなります。

    衿下:69cm
    帯の下から衿先が7〜8cm出るようにしています。
    同じ身丈でも足の長さ(腰の高さ)や帯の締める位置によって帯から下に出る衿先の長さに違いが発生しますので、上半身に余裕の有る着付けをした後、ご判断頂ければ幸いでございます。

前内あげ
  • 以前はそれ程重要視されていませんでしたが、現在は見栄えの良し悪しで気にかけるようになってまいりました。
    帯で隠れる位置にしています。
    仮に、帯を締めて衿先が7〜8cmのぞいている状態で
    身丈−衿下−13cmを基準としています。

    身丈141−衿下69−13=59
    前内あげ(肩山から):59cm

以上、きもの寸法で特に重要と思われる部分の簡単な寸法判断の目安をお知らせいたしましたが、ご理解いただけましたでしょうか?目的やお好みに応じて試行錯誤を繰り返しながら、ご自分にとって快適な寸法を見つけ出して頂ければ幸いでございます。 何か疑問点やご質問がございましたら何なりとお問い合わせ下さい。出来る限りの対応をさせていただきます。


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